「純米酒」をネットで調べると、
◎米・米こうじ・水を原料に製造し、醸造アルコールは使用しない酒です。
◎製造の過程で醸造アルコールなどを添加せず、米と米麹だけで造った日本酒のことです。
とあります。
ついでにわが家にある広辞苑(第五版 刊行日:1998/11/11)で「純米酒」を調べると、
「70%以下に精米した白米と米麹(こめこうじ)のみで醸造した清酒」と書いてあります。
ん、70%以下……?。
■2004年/平成16年から、純米酒が変わった?!
1991年(平成3年)に日本酒級別制度が廃止されて、純米酒の規定は「精米歩合が70%以下のもの」となりました。
精米歩合(せいまいぶあい)は簡単に言うと、米を磨く比率(割合)。
「精米歩合が70%以下のもの」となると米を3割以上磨いて小さくしなくてはいけないということです。
当時は精米歩合が高ければ高いほど、磨けば磨くほど高級酒になるという考え方があったので、「純米酒」という名称に品格を持たせるために精米歩合を法的に規制していたようです。
しかし、この規制は2004年1月1日以降は削除されました。
ということで、現在は、純米酒の規定に「精米歩合が70%以下のもの」という条件はなくなりました。広辞苑は新しいものを買って、使わないといけませんね。
70パーセント以下の精米という条件がなくなったことで、これまでは普通酒にも用いられていなかったような精米歩合の低い酒米をあえて原料として、独特の酒質を引き出す低精白酒などの新しい純米酒も造られるようなり、新しい「純米酒」が登場。「純米酒」の魅力の幅をさらに広げることになりました。
■純米酒の種類/名称
純米酒にもいろんな種類/名称があります。その違いについて。
【純米大吟醸酒】
精米歩合50%以下の純米酒。原料米をしっかり磨き上げているため、雑味がなく研ぎ澄まされた旨味をもつ日本酒が多いのが特徴です。吟醸造り特有の香りと旨味のバランスがよく、華やかな印象になります。当然ながら、お値段も高いものが多いです。
【純米吟醸酒】
精米歩合60%以下の純米酒。吟醸酒らしい花やフルーツのような華やかな香りと、透明感のあるふくよかな味わいは、お米が原料とは思えないほどのジューシーさを感じさせます。
【特別純米酒】
精米歩合60%以下、または特別な製造方法による純米酒。純米吟醸酒との違いがわかりづらいですが、日本酒を造るのに適した酒造好適米を50%以上使っていたり、「長期間低温熟成」など蔵元が考える“特別”な製法で造られた場合に「特別純米酒」と銘打たれます。蔵元の個性やこだわりが見えやすいのが特徴です。
【純米酒】
精米歩合の規定なし。米そのものの旨味や深いコクがたのしめます。技術の向上により、精米歩合に関わらず、よい日本酒が造られるようになったことから撤廃されました。
私は「純米酒」至上主義ではありません。醸造アルコールが加えられているからという理由で、美味しくない酒という考えではまったくありません。
昔(戦時中や戦後すぐ)は醸造アルコールの添加により、安い酒を作る、作らざるを得ない時代もあったかと思いますが、現代は醸造アルコールの添加により、バランスの取れた美味い日本酒を生み出している酒蔵、杜氏さんもたくさんいらっしゃると思います。
実際、本醸造酒や純米以外の吟醸酒で美味しいお酒もたくさんあります。自分の好みに合った酒を楽しく美味しく飲むことが一番だと思います。
日本酒は美味しいです。ぜひ一度、美味しい日本酒を飲んでみてください!
